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【活動実績】第1回 実践臨床研究ハンズオン演習

2017年3月18日(土)14時~18時に昭和大学1号館5階カンファレンスルームに於いて、第1回実践臨床研究ハンズオン演習(「昭和大学医療人のための臨床研究教育支援プロジェクト(ePCI)」主催)が行われました。

14名の教職員・大学院生の方々がご参集、出席下さいました。医師だけでなく、歯科医師、薬剤師、看護師など多くの職種の方に参加して頂きました。

ワークショップでは、「クリニカル・クエスチョン(CQ)をリサーチ・クエスチョン(RQ)に落とし込む」というテーマで、担当教員によるミニ講義に併せて、小グループ実習(1グループ5~6名で構成)を充分時間をかけて行い、「臨床上の疑問」を構造化、モデル化する過程を、シナリオを通じてハンズオンで学びました。小グループ実習は担当教員と協力教員がファシリテーターとして支援しました。ワークショップの最後には各グループ発表を行い、担当教員・協力教員および受講生と大変活発なディスカッションが展開され、有用なフィードバックがなされたものと思います。

事後アンケートを施行し、5段階評価で「全体的な満足度」を評価して頂いたところ、「とても満足している」、「満足している」との回答が100%でした。

同様に5段階評価で「ご自身の臨床研究に有用でしたか」とお聞きしたところ、「強くそう思う」、「そう思う」との回答が87.5%でした。

また、「同様のセミナーの参加を他の人に勧めますか」との5段階評価の質問には、「強く勧める」、「勧める」との回答が100%でした。

事後アンケート(自由記載)で参加者の方々から、

「自分で研究デザインをしてみることで、初めてよく論文で見る「対象」などの限定の大切さがわかりました。自分で研究をする第一歩としてはもちろん、論文の見方も変わるものとなりました。有難う御座いました。」

「第3の因子に対する予備知識がなかったので、事前のe-learninig聴講の推奨か、または予習および復習用の推奨書籍を提示していただければ、より実習がスムーズになると思いました。」

「今までの座学に加えて、やはり実践的なWSは大変勉強になりました。ファシリテーターの皆様は専門性が高く、ご丁寧にご教授くださいました。また参加者も皆さん意識が高くて、お若い方や他業種より良い刺激を受けました。私の学生時代にはPBLなどはありませんでしたので、グループワークには苦手意識がありますが、安心・安全な温かいWSでした。懇親会に参加できなかったことが本当に残念です。このような試みをボランティアで行ってくださっていることに感謝します。今後も参加させていただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。」

「本ワークショップには多職種の方が参加されており、グループ内の議論が深まるにつれ、とても重要な意見が出てくるようになり、とても有意義なワークショップだったと感じた。今後もこうしたワークショップを継続して行うことで、臨床研究に対する理解が深まっていくと思う。」

「大変勉強になりました。シナリオにこだわらず、各グループでCQを創出してよいということだったので、非常に具体的かつ実践的なレベルでディスカッションでき、自分が実際にRQを作る時のイメージがつけやすかったです。また、いつも平日の夜で、なかなか家を空けられない身としては、土曜の午後にこのような双方向のセミナーを開いていただけると、いつもはオンラインで講義を受けておき、土曜に実践のセミナーに参加(そして懇親会にも参加…(笑))、ということができるので、非常にありがたいです。あえて申し上げるならですが、今後このようなハンズオンセミナーがありましたら、宿題のような形で事前学習を義務付けて頂くと、受講者のレベルの偏りがないかもしれないと思いました。お忙しい中、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。」

「大変勉強になりました。。「お若い先生の中で浮いちゃうかも?」と参加を躊躇していたのですが、討論も楽しく進めることができました。タスクの先生やファシリテーターの先生には、貴重なお時間を使って勉強の機会を与えていただいて心より感謝申し上げます。自分の勉強に、また看護研究の研修をする機会もあるので参考になりました。これまで曝露とアウトカムの因果関係に影響を及ぼすものは予後因子もすべて交絡因子だと思っていたところを整理できました。実りの多いWSでした。ありがとうございました。」

「臨床研究の計画のステップとして改めて気づくことがあり、よかったです。次回は是非懇親会にも参加したいと思います。ありがとうございました。」

などの講評を頂きました。今後のワークショップをより良くするために参考にさせて頂きたいと存じます。

最後になりましたが、ワークショップ開催を手伝って下さいました、ePCI 協力教員の矢嶋宣幸先生(昭和大学病院リウマチ膠原病内科)、逸見 治先生(昭和大学研究推進室)に厚く御礼申し上げます。