2016年11月28日(月)19時~20時に昭和大学1号館7階講義室において、第1回実践臨床統計学基礎セミナー(「昭和大学医療人のための臨床研究教育支援プロジェクト(ePCI)」主催)が行われました。
50名の教職員の方々が昭和大学、昭和大学病院、昭和大学附属東病院のある旗の台キャンパスだけでなく、歯科病院、藤が丘病院などからご参集、出席下さいました。
医師だけでなく、歯科医師、薬剤師、看護師など多くの職種の方に参加して頂きました。
セミナーでは、ePCI プロジェクトメンバーの 昭和大学研究推進室 長谷川 毅 准教授 より、”変数の型・記述統計”と題した講義が行われました。
事後アンケートを施行し、5段階評価で「全体的な満足度」を評価して頂いたところ、「とても満足している」、「満足している」との回答が約96.8%でした。
同様に5段階評価で「ご自身の臨床研究に有用でしたか」とお聞きしたところ、「強くそう思う」、「そう思う」との回答が90.3%でした。
また、「同様のセミナーの参加を他の人に勧めますか」との5段階評価の質問には、「強く勧める」、「勧める」との回答が96.8%でした。
講義の難易度についても5段階(とても易しかった、やや易しかった、ちょうど良かった、やや難しかった、とても難しかった)で質問しましたが、「ちょうど良かった」という回答が67.7%でした。
セミナーの開始時間についてもアンケートを取らせて頂きましたが、19:00開始が48.4%と最も回答割合が多いという結果でした。
事後アンケート(自由記載)で参加者の方々から、
「研究をデザインする上で、収集するデータの型を事前に考慮し解析方法を決める必要があるため、このセミナーのように統計の基本的な部分から研究デザインに結び付けて(最終的な出口を考慮して)俯瞰的に教えることはとても重要だと思う。これまでも行われてきたような統計学を手法毎に学ぶことも大事だと思うが、データ収集から論文化されるまでにデータがどのように扱われて行くかについて、全体の流れを通して研究者が理解することが不可欠だと思う。現状として、日本ではそれを理解していない研究者が少なくないことが重大な問題だと思う。」
「大変わかりやすかったです。特に最後の、実際の論文を例を出して説明して頂いて、非常に参考になりました。今見ている後輩の論文を早速修正したいと思います!」
「算数が苦手で、統計の意味すらよく分からない自分ですが、基礎から教えていただきわかりやすかったです。なんとかついていこうと思います。よろしくお願い申し上げます。」
「これから臨床研究をやる人もしくは研究を始めて間もない人にはとても良い内容であったと思います。これからはこのようなセミナーがもっと増えるべきだと思っております。引き続き頑張って下さい。それと、長谷川先生もおっしゃっていましたが、今後はより高度な解析の相談ができるような道しるべを作って頂くと我々は助かります。」
「統計をちゃんと学ぶ機会がなく、また、正直、学ぶモチベーションを持ちにくい分野だと感じていましたので、今回のような機会はありがたかったです。今後もよろしくお願いいたします。」
「講義の後半で実際の例を挙げて解説してもらってよくわかった。実例と一般論のセットで話していただくと理解しやすいです。」
などの講評を頂きました。
最後になりましたが、セミナー開催を手伝って下さいました、ePCI プロジェクトメンバーの矢嶋宣幸先生(昭和大学病院リウマチ膠原病内科)、逸見 治先生(昭和大学研究推進室)に厚く御礼申し上げます。